つなの意見。

書評や映画やドラマの感想、乃木坂についてを綴ります

『楽園のカンヴァス』 原田マハ 芸術

 もうすぐハロウィーンですね。私は30日にハロウィーンビュッフェに行くことになったので、そこで仮装しようと思います!地味ハロウィンが今流行りですが、そこそこ本気の仮装をしようと思います。さっきその練習をしてたのですが黒リップを塗ったらKISSみたいになりました笑 百均のリップなのですぐ落ちてしまいそうです笑

 

 今回読んだのは原田マハさんの『楽園のカンヴァス』でした。母と父が共用している本棚から取ってきて読んだのですが、何かこぼしてしまったようでボロボロになってました笑

https://www.shinchosha.co.jp/sp/book/125961/

 

〈あらすじ〉

 アンリ・ルソーの名画、『夢』。ニューヨーク近代美術館学芸員であるティム・ブラウンは有名コレクター、バイラーの大邸宅でその絵を目の前にする。バイラーはその名画の真贋を謎の古書を読ませてからどちらか正解した方にその絵を譲ると言った。ライバルはルソーの優秀な日本人の研究者である早川織絵。七日間のリミットを与えられ、今、ピカソとルソーの秘密が明かされる―。

 

〈感想〉(※ネタバレ含む)

 一応、本作はミステリーということでしたが、あまりそう感じませんでした。多分、謎を明かすのが殺人事件など、人が主体ではなかったからかなと思いました。

 あと、『夢をみた』は実際にある作品ではないそうです。確かにタイトルが雑すぎるかもしれません笑

 

 ティム・ブラウンは途中で『夢』の下に『青い母子像』があると推理しましたが、実は『青い母子像』の下層部に新聞が貼り付けられていたということが実際にあったそうです。それのオマージュでしょうか。

 

 最初織絵の家族関係みたいな描写から始まりましたが、時系列が分かりにくかったです。ティムに比べて織絵のことがあまり描かれていなかったと思います。後半部分はティム目線でしたし。かなり長編になってしまいそうですが、どうせなら2人の心境をもっと詳しく知りたかったです笑

 

 あと絵画をよく見る人じゃないと、あ〜この絵か〜みたいにならないと思います。私が教養ないだけかもしれませんが…

 

 織絵が幸せになれるのかすごく心配です。ティムとくっつけばいいのに…笑

ヤドヴィガが妊娠していることが物語の中にありましたが、作中にルソーと「一つになった」みたいなことがあったのと、今まで子供できなくて困ってたんじゃないの…?と思ったので本当にジョゼフとの子なのか疑ってしまいます。織絵も妊娠していたのでヤドヴィガと重なりました。それもあって織絵も泣いてたんじゃないかと思います。

 

 大文字の答えは結局何という言葉になるのでしょうか。PASSIONでいいのでしょうか。ちょっとそこまで考える頭は無かったです笑

物語の中にまた物語がある、というのが面白かったです。

 

 

 結構読み終えるのにいつもより時間がかかってしまった気がします。昨日読む時間が無かったこともあると思いますが…。しかし、『ダ・ヴィンチ・コード』の様に美術とミステリーは相性が良いですね。この作品は映画しか観れていないのですが。あとがきの高階秀爾さんも相性が良いと言っていました。

ぜひ、読んでみてください。