つなの意見。

書評や映画やドラマの感想、乃木坂についてを綴ります

『野ブタ。をプロデュース』 白岩玄 自分を偽る

今回読んだのは白岩玄の『野ブタ。をプロデュース』でした。
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https://booklive.jp/product/index/title_id/102676

 

過去にドラマも放送していました。

↓ドラマ公式サイト

http://www.ntv.co.jp/nobuta/story/20051014-7.html

 

〈感想〉(※ネタバレ含む)

 着ぐるみを着ているように自分を偽っている修二でしたが、私は何となくその気持ちがわかるような気がしました。というよりひねくれた考え方かもしれませんが、皆着ぐるみを着たように自分を偽っていると思います。修二は少し度が過ぎるかもしれませんが…

でもこういった自分を異常なまでに偽っているのは、高校生ならではなのかなと少し思いました。

 

私も中学、高校あたりは皆に好かれたくて『人間失格』の大庭葉蔵さながら(彼は父に好かれたいというのが1番強かったのだと思いますが)道化を演じていました。それは自分を変えたきっかけとも思えますが、空回りして周りから浮いているように感じたこともあったので、やはりあまりにも偽るのは良くないと今は思っています。

 

 しかし、修二は自分を偽るあまりか、それが関係しているかはわかりませんが人を本気で愛したり仲良くすることが出来ておらず、少し哀れに思いました。

 

 野ブタはすごく優しい性格の子であると思いますが、修二が森川を見捨てたことを信じ、自分を人気者にしてくれた恩が感じられないと思ってしまいました。しかし、修二は野ブタ含む色んな友達を突き放し過ぎたのではないかとも思います。

 

 最終的に、また修二が着ぐるみを着たように自分を偽って違う学校で新しい生活を始めようとしていて修二はもう自分を偽ることに慣れていてやめられないのだと思いました。

 

 

 ドラマの内容はあまり覚えていないというか、正直ちゃんと前話見ていたのかも微妙なのですが、本の内容はだいぶ違うと思ったのでギャップがありました。

是非読んでみて下さい。