『赤いべべ着せよ…』今邑彩 物足りなさ
あと2日で1年が終わりますね。あんまり振り返りたくなかったのですが、いざ振り返ると失敗が多かったように感じてしまいました。とりあえずブログをちゃんと更新できていたのは良かったです。
今回読んだのは今邑彩の『赤いべべ着せよ…』でした。
https://www.amazon.co.jp/赤いべべ着せよ…-角川ホラー文庫-今邑-彩/dp/4041962013
〈あらすじ〉
数年ぶりに故郷へ娘と帰った千鶴は、小学校の時にのく遊んでいた友達の1人と会う。すると、仲良くしていた6人のうちの1人の娘が無惨な殺され方をしたという。しばらくしてまた1人、仲間の内の1人の娘が無惨に殺される…
〈感想〉(※ネタバレ含む)
ホラー小説としては物足りなかったかな、という感じでした。そんな怖くなかったし…
怪異とかこの世のものでは無い何かの怖さというより人間の怖さを主体にしたホラーだったと思います。怪異的な怖さを期待していたのでちょっとそういった面で期待はずれだったのだと思います。
でも読んでいて気持ち悪さとか人間の黒い部分みたいなところはひしひしと伝わってきました。読んでいて胸糞悪かったです。個人的に観音様とか鬼女の霊的なものが子供たちを殺してるんだと思っていたのですが違ったのでさっきも言いましたが残念でした。
千鶴が故郷に帰った時、同じく加賀たちもそこに帰ってきていましたが、偶然ではあると思いましたが千鶴がちょっと可哀想でした。ただ、加賀の母はあまり千鶴(子供がいるようになった)のことは覚えていなかったようでした。この関連性はあまり無さそうです。
郁恵の祖母がみちるを殺していて、その娘、郁恵も殺していたのでやはり血なのかと思います。しかも祖母は加賀たちを疑っていたのでそれを鵜呑みにしてしまっていたのも何だか哀れでした。自分の子供が殺されたらやはり正気ではいられないんだろうと思います。
ホラー小説というよりかはミステリー小説のような感じでした。あと、読みやすかったです。あまり怖さはないと思ったのでホラーが苦手な人にオススメです。
是非読んでみて下さい。