『GOTH 夜の章』 乙一 死への関心
あけましておめでとうございます。今年もこちらのブログを宜しくお願い致します。
今年も色々な本だけでなく、作品に触れていきたいと思います。
今回読んだのは乙一の『GOTH 夜の章』でした。
https://www.kadokawa.co.jp/product/200503000425/
〈あらすじ〉
森野夜とぼくは、頻発している女性のバラバラ死体が森で見つかる事件に強く関心を持っていた。夜はある日、その殺しの一部始終が書かれた手帳を拾う。2人はその中に、まだニュースになっていない殺しの記録を見つける。
〈感想〉(※ネタバレ含む)
GOTHの意味が結局分からなかったのですが、解説にもあったように夜が黒髪で服装も黒づくめだったからということでタイトルの意味はそういうことだったのだと思います。
夜と主人公は微妙な距離感、関係だと思います。あと最後まで主人公の名前がわからないのが印象的でした。何か意味があってそうしているのか謎でした。続編の「僕の章」を読めばわかるのでしょうか。
ユカと少女の話もこの作品の中では異様で気になりました。しかも私はユカを犬だと思っていなかったので真実に驚きました。しかも種族が違っても心が通じているというか、会話もできているというのがすごいと思いました。というか、不思議でした。
主人公と夜は死にとても関心を持っていましたが、確かに歳が若いほど死に興味を持ってしまうのはわかる気がします。
また、夜と夕が入れ替わっていたのは途中で気づきましたが、映画の『さよならドビュッシー』を思い出しました。
GOTHは映画も観たのですが、あまり覚えていません。高梨臨さんも本郷奏多さんもとてもキレイだった印象があります。
是非読んでみて下さい。