つなの意見。

書評や映画やドラマの感想、乃木坂についてを綴ります

『ゴールデンスランバー』 伊坂幸太郎 まさにHelp!

 今日はアルバイトだったのですが、雑誌を抜く作業をやって、すごく肩が痛いです笑 肩こりそうだなと思います。しかも男性誌が多かったそうで、男性誌の方が重いみたいです。

 

今回読んだのは伊坂幸太郎の『ゴールデンスランバー』です。


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https://www.shinchosha.co.jp/sp/book/125026/

 

〈あらすじ〉

 以前有名なアイドルが襲われそうになっているところを救った宅配ドライバーの青柳雅治。そのことがきっかけとなり、一時はテレビのニュースで取り上げられていたこともあった。それから何年か経ち、久しぶりに大学時代の友人である森田と会う青柳だったが森田に「やばいことに巻き込まれている」と忠告される。そして、青柳のスリル満点な逃亡劇が繰り広げられることとなった…

 

 

 

〈感想〉〈※ネタバレ含む〉

 本の書き方としては非常に読みやすかったです。何か政治が絡んだり、アメリカがどうの…みたいな所がよく分からなかったのです。しかし、長編小説でも会話のシーンが多かったのでリズムが良かったです。話の内容も入ってきやすかったです。

 

 フィクションですが、なさそうな話でも無いと感じさせられるのは伊坂幸太郎の作品の魅力なのでしょうか。昔にアイドルを救ったという宅配ドライバーが首相暗殺の犯人に仕立てあげられるというのはかなり発想力がないと考えられないと思います。

 

 気になった点としては、森田やカズが例のアイドルとやったのか、ということを何度も聞いていたところです。私は「アイドルと」と言っている人がいたので(誰だか忘れてしまいましたが)首相暗殺を「アイドルとやった(首謀した)」のか?というニュアンスで聞いているのかと思いました。

 

 樋口晴子が青柳に対して協力的だったのは、曖昧な別れ方をしてしまったからでしょうか。彼は絶対にやっていないという確信があったからといって、自分の元彼のことを救おうと思うのはすごいと思いました。

 

 最後までなぜ首相暗殺を企てた犯人を青柳に仕立てあげたのかということが分からなかったのが少し惜しいところでした。ある程度なの知られている人を犯人に仕立てあげた方が面白いみたいなこともあったのではないかと少し思いました。しかも、他に首相暗殺の罪を擦り付ける人がいたというような描写もあり、その辺もはっきりしないのが少し残念でした。

 

 

 『ゴールデンスランバー』は今秋(?)くらいに韓国で映画をやるそうです。日本でも堺雅人さん主演で映画化されているので、機会があれば観てみたいと思います。