『魔女の宅急便』角野栄子 <一人の女の子の成長>このブログをパソコンで書くのは初めてなのですがパソコンに触るのが久しぶりすぎてさっきDeleteキーがどこにあるか本気で探してしまいました。今週日曜は天気がかなり悪くなるそうなので出かけたくないです… 台風も近づいているみたいなので風とか雨とかも強そうです。今日はブログのネタが決まらなくて困っていました。本当は違う本の書評みたいのを書こうと思ってたんですがノープランで出かけてしまったせいで本が手元にありませんでした。図書館で借りようと思ったのですが、その
また長文タイトル復活させてみました。長かった時、アクセス数増えてた気がするので。
でも、アクセス数というより1人でも見て下さる方がいると本当に頑張れます。土日は更新休みにするかすごい迷ってるんですけど、、、
今回は角野栄子さんの『魔女の宅急便』を紹介(?)します。この本の書評はもうちょっとしてからでもいいかなと思っていたのですがネタが思いつかなかったのでヤケになって書くことにしました。
この本はすごく好きな作品で、確か小学生くらいに読んだと思います。上記のハードカバーの本が世間的によく見るんでしょうか。
私は福音館文庫の本1~4とこの本の5、6巻を持っています。バラバラなんですが、なぜか文庫は4巻までしか持ってなかったので中学の時に古本市で5、6巻を買いました。好きな本が古本市で出されてるのがちょっと嫌だったというところもあります笑 どうせなら全巻ハードカバー買えばよかったかな、内容は同じなんですけど。本の挿絵を書いてる方は違うのですが。
角川文庫の『魔女の宅急便』もあります。個人的にこのデザイン、すごく綺麗だと思います。2次元チックではありますが、、、
この本のイラストのとんぼさんが多分一番かっこいいですよ!!自分で調べて欲しいのであえて載せないです。書店を探しても意外と無いのですが、、、古本屋さんで買おうかな!!笑
https://www.kadokawa.co.jp/product/321301000066/
また、ジブリ映画にもなっていますし、実写化もされていますね。
ジブリの方は少ししか観たことがないです。原作とは違う部分が結構あったと思います。実写は観たことがないのですが動物園にお届けものとしてカバを運ぶシーンがあるそうです。原作の2巻でのお話です。そういった意味では原作に忠実に作られているのかもしれません。
〈あらすじ〉
13で旅立ちをするという魔女の掟があるため、魔女であるキキは旅立つ事になった。そして満月の夜、キキは旅立っていった。 最初は余裕でいたキキだったがコリコの街の人の冷たい態度にびっくり。 キキはこの街でうまくやっていけるのか…?
〈感想〉(ネタバレ含む)
『魔女の宅急便』は1〜6巻まで全て読んだのですが(私が女性ということもあるのかもしれませんが)すごく共感できる作品でした。作者が女性であるのもあって思春期の微妙なキキの感情を上手く表せていると思います。
魔女の宅急便はキキが13歳からの時から始まっていますが22歳までの物語を描いています。
見所としてはやっぱりとんぼさんとの恋でしょうか。とんぼさんとキキはやっと結ばれてもとんぼさんが遠くの街の学校に行くため、コリコを出ていってしまったりします。つまり、遠距離恋愛です。2人は文通でお互いのことを知るのですが、お互い不器用で手紙に書いてある知らない人に焼きもちを焼いたりします。
とんぼさんがあまりに不器用で手紙には虫のことを書いてくるのでキキは「虫ばっかり」とやきもきします。(とんぼさんは虫の研究をしています。)
そんな2人でしたが、5巻ではお互いの気持ちを確かめ合うのでした。その場面を引用したいと思います。
「わたしのこと、すき?」
「もちろん」
「ほんと?」
「ほんとだよ」
「愛してる?」
「もちろんだよ」
《中略》
「どのくらい?」
キキは下からとんぼさんを見上げました。とんぼさんは一瞬戸惑ったようにキキを見つめました。
このあたり、小学生ながら読んでてすごく恥ずかしくなった記憶があります。
何このバカップル…
鼻につく感じがないのはこの2人だからでしょう。どのくらい好きなのかは是非本を手に取って読んでいただきたいです。
いやーでもこの2人、なんて愛おしいんでしょう笑 キキはこの時20歳の誕生日を迎えます。私と同い年です!びっくりしました。子供の頃に読んでいたのでキキの方がずっとお姉さんだと思っていたので、、、
キキは恋をしたり、13歳から独り立ちをするという掟からかなり成長したと思います。
でも、嫉妬したりするところで自分がまだ子供だと葛藤したりします。
大人になってから読んでキキの成長を見るのも面白いかもしれません。
この2年後に2人は結婚します。トトとニニという二卵生の双子です。
しかし、ニニは女の子なのに魔女にあまり興味がなく逆に男の子のトトは興味がありました。しかし、トトは男の子なので魔女にはなれません。
2人は13歳になり、ニニは魔女になる決意を固め、ほうきに乗って旅立つのでした。トトも旅立つことを決めました。空は飛べないので電車ですが笑
ニニもトトもこの先どうなっていくのかは描かれていません。しかしトトが魔女のようになっていたらそれは性別を超えたすごいことだと思います。
ちょっと話が違いますが、最近はLGBTについて色々と考えられていますね。「女の子だから」「男の子だから」と言って夢を諦めないでほしいというメッセージが実は込められているのかもしれませんね。
1~4の内容はかなりはしょってしまいましたが『魔女の宅急便』は男女問わず読んで面白い本だと思います。児童書なのでとても読みやすいです。13歳から自分がキキと一緒に成長するように読んでいくのもおすすめかもしれません。私も子供が出来たら、この本を是非読ませてあげたいです。この前もグリム童話で紹介しましたがやっぱり福音館書店は素敵な会社だなぁ。
https://www.fukuinkan.co.jp/ninkimono/detail.php?id=11