つなの意見。

書評や映画やドラマの感想、乃木坂についてを綴ります

『火車』 宮部みゆき 類友

 今日は暖かったですね。明日はインターンがあります。しばらくまた日記になると思います。本は移動時間に読もうと思ってます。

 

今回読んだのは宮部みゆきの『火車』でした。


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https://www.shinchosha.co.jp/sp/book/136918/

 

〈あらすじ〉

 怪我で休職中の本間俊介。その遠い親戚にあたる和也の婚約者、彰子が行方不明になり、本間は和也に彰子の捜索を依頼される。調査していくうちに、彼女は多額のクレジットカードによる借金があることが分かる…

 

〈感想〉(※感想)

 この作品を読み出した時に、まず発想がすごいと思いました。双子がすり替わるみたいな話は小説などで見ることがありますが、赤の他人が全くの別人になりすますなんていう発想は私のような凡人には絶対に思いつかないと思いました笑 

 

 「火車」というタイトルは「家計が火の車だ」のように使われる慣用句から火車なのでしょうか。クレジットカードで多額の借金を作ってしまった彰子、父親が残した借金に苦しんだ喬子のことを表しているのでしょうか。

 

 長編小説なので、話が長くて、人間関係も結構複雑になってくる作品だったので、整理が大変でした笑

 

 喬子は同じくらいの年齢で、似たような境遇の女性を探していた訳ですが、2人が引き合ったのは類は友を呼ぶ的なことなのでしょうか。そういった意味では、喬子は運が悪かったですが…

 

 最終的な結末がいまいちというかスッキリしなかったのですが、一番気になるのは、彰子の遺体がどこにあるのかと、喬子がどうなったのかです。

 

 

 宮部みゆきさんは元々好きなんですが、その中でも面白い作品でした。でもやっぱり長編ミステリー小説は状況とか分からなくなっちゃうので苦手だと思いました。

ぜひ読んで見てください。