『黒革の手帖』(上・下) 松本清張 金の恨み
今日は病院に行った際に出かけたら、結構暖かくてびっくりしました。汗が出るくらいでした。着込み過ぎてました笑 眼科に行ってきたのですが目のアレルギー症状のための目薬をもらってきました。
〈あらすじ〉
長年の勤め先の銀行から7500万円を横領し、その金を元に銀座のママとなった原口元子。元子の金に対する欲望は尽きることなく、色々な男達から金をまきあげる。女の欲望、野望を描いた長編サスペンス。
〈感想〉(※ネタバレ含む)
実は、上巻をよんでいる時に武井咲さん主演のドラマも見ていました。元々見ていたのですが、1話から見ていなかったので1話から見直しました。
ドラマと原作は主に結末が違ったので意外でした。米倉涼子さんバージョンもこれから見てみようと思います。
あと、ドラマの印象で原口元子は武井咲さんくらいの年齢だと思っていました。でも、小説では30後半あたりだったのでそこは驚きました。銀座の事情はよく知りませんが最年少のママでもそのくらいの歳ということで、銀座のママは結構歳いってる人が多いんだろうと思いました。
原口元子は稚拙な言い方かもしれませんが、とてもかっこいいと思います。しかし、男に頼ったりせずに(実質頼ってる?)我が道を行く感じは憧れます。
元銀行員でしたから頭が良い気もするのですが、最終的に騙されていたというのは皮肉だと思いました。ドラマは警察に捕まるみたいな終わり方だったので違いましたね。
波子が1番この中ですごい女だったのかもしれません笑
元子はたくさんの人を脅すような形でお金を奪ってきました。元子のお金に対する執着がすごい分、騙された人達のお金に対する怨みはより大きなものだと思います。
ドラマではお金に執着する元子に安島がその理由を聞くシーンがあり、元子はこう答えます。
「お金に勝ちたいんです」
ドラマ版の元子は両親がかなりお金にくろうしていました。このセリフを言った後、映画のセリフを言っただけで冗談だと元子は言いますが、元子はもしかしたら「お金に勝ちたい」と思っていのかもしれないと小説の方でも思いました。
松本清張さんの小説は初めて読みました。セリフのリアル感などがとても良いと思います。他にも読もうと思います!
ぜひ読んでみてください。