つなの意見。

書評や映画やドラマの感想、乃木坂についてを綴ります

「メゾン ある娼館の記憶」 美しい言語

 今日は親戚や家族の人達にたくさん会う機会があり、楽しかったです。親戚で集まることはそこまで多くないので、お昼ご飯を親戚や家族で集まって食べることが久しぶりにできて良かったです!

 

 今回は「メゾン ある娼館の記憶」を観ました!f:id:mtsunatyanjp:20181104194745j:image

https://eiga.com/movie/57596/video/

 

〈あらすじ〉

 二十世紀初頭のパリ。マリー・フランスが経営する、高級娼館アポロニド。その中で12年も働くレア。その娼館で1番美しかったが客に顔に傷をつけられてしまったマドレーヌ。得意客にいつか身請けしてもらえると信じているジュリー。そんな娼婦たちの日常、苦悩を描いた作品。

 

〈感想〉(※ネタバレ含む)

  とにかく映像美!美しい娼婦たちもそうですが、画面を3分割にしたりしていて映像作品としての工夫もなされていたと思います。

 

 二十世紀初頭のパリの娼館の歴史などはよく分かりませんが、当時の雰囲気がすごく伝わってくる作品でした。

 

 色々な個性の娼婦が出てきて、その心情や性格などもよく表されていました。ベルトラン・ボネロは男性の監督ですが女性の気持ちがよく表されていたので男性と聞いてびっくりしました。撮り方やどう撮ったら女性が綺麗に見えるかをよくわかっていてると思いました。ベルトラン・ボネロ監督は「サンローラン」の監督もしています。そちらも少し観ましたが女性が好きな雰囲気ですごく綺麗でした。

 

 ポーリーンがいなくなってしまったり、ジュリーが病に侵されてしまったりと後半は色々な出来事があります。それらの様々な出来事も含め娼館は閉館を余儀なくされてしまいます。途中でサミラが犯罪者と娼婦は頭が小さいという内容の論文を読むシーンがありましたが、それを紹介した客はどう考えても娼婦たちを馬鹿にしている気がしました。サミラがそれを読んで泣くシーンは辛かったです。

 

 内容が内容なのでセクシャルなシーンが多かったですが、芸者の格好を娼婦にさせたり、人形の格好をさせているのは少し面白かったです。また、そういったセクシャルなシーンでさえも美しいのはやはり監督の才能だと思いました。

 

 娼館が閉館した描写とそれからの描写が分かりづらいのが惜しいところでした。

改めて、フランス語は美しい言語だと思います。作品にフランス語の美しさが加わってより作品の美しさが際立っていました。

 

 

 機会があったら「サンローラン」もちゃんと観てみようと思います。

是非観てみてください。