『永遠の出口』森絵都 半生の振り返り
今日は暖かい日ですね。上着を持たずに学校に来ました。日焼けしそうだなと思いました。美白を保つには4シーズン毎日日焼け止め塗った方が良いそうです。日焼け止めクリーム嫌いなので毎日なら飲む日焼け止めを検討したいと思います。
今回読んだのは森絵都の『永遠の出口』です。初めて読む作品だと思って借りたのですが、1回読んだことのある作品でした笑 でも、2回読んでも面白い作品だと思いました!
〈感想〉(※ネタバレ含む)
何だか自分の人生(半生)を客観的に見ているような作品でした。もっとも、非行に走ったりとかはしていないのですが笑 若干荒れていたみたいな時期はあったかもしれません。 紀子は中学生からお酒を飲んでいてびっくりしました。
小学生のパートで好恵という女の子が出てきますが、確かにこういう女の子っていますよね。小学生の時は私はそういった所を全く注視していなかったので、高校生くらいの時に後から思い返して好恵に似ているかもしれないと思いました。こういうことはあまり言いたくないのですが、あんまり可愛くない娘でもモテたりするのはこういうところにあるのかもしれません。「お誕生日会」の時のお話は私も紀子たちのようにじゃあなんで開いたんだ、と思いました。確かに兄弟がいて、自分以外お誕生日会を開いていなかったら自然と開かないことになるのかもしれません。しかし、好恵が紀子のお誕生日会の時にプレゼントをくれたのは感動しました。好恵の家に紀子が行くと、夕食を振舞ってくれたりと好恵の母も悪い人ではないのだと思いました。
中学生になりかけている時期に友達とデパートに行くというところは時代や田舎から出てきた人達のお話で共感は出来なかったのですが新しい土地に行くことはわくわくするものなので私も行っているような気分になりました。紀子が失恋したのに見栄を張って「好きな人がいる」と言い続けるところは少し気持ちがわかりました。それにしては無理矢理すぎると思いましたが…笑
中学生になって紀子がグレてしまったのは2年生の時でした。私も中2の時は結構問題児だったと思います。万引きや未成年飲酒などする方向ではなかったのでそこは良かった(?)のか分かりませんが、グレたのは紀子なりの心の叫びだったのかなと思います。よく、親の仕事が忙しくて親になかなか構ってもらえない子供が、万引きをして親に構ってもらおうとするイメージがあります。それと似たようなものなのかなと思いました。実際紀子の両親が離婚危機に見舞われていたので紀子はどこかで気づいていたのかもしれません。
高校生になり、バイトを始めたりしていて少し羨ましく思いました。私の高校は規則が厳しく、バイトは禁止だったので…というか私が寄宿舎で生活していたのでやろうにもそもそも無理だったと思います。
紀子が付き合っていた保田くんは個人的に好感の持てるタイプではありましたが、付き合ったことを忙しいのを理由になかったことにしているようなところに憤りを感じました。ちゃんと話し合って別れるべきだったと思います。紀子自身も「恋に恋する」状態だったのではないかと思う節がありました。
保田くんと付き合って別れた(フラれた)ことを紀子がだいぶ引きずっていてちょっと引きずりすぎじゃないかと思ったのですが、初めてできた恋人だったのでそれはそうかなと思いました。女性は何となく引きずらないイメージなのでちょっと意外でした。
紀子はだいぶロックな人生を送っているなと思いました。でも、紀子には幸せになって欲しいです!
是非読んでみて下さい。