『遠ざかる足音』 曽野綾子 母娘の距離感
今日は雨ですね。折りたたみ傘で外に出てしまったのですが、思ったより降っていて驚きました。しかも朝は寒いのにお昼くらいに気温が上がるようだったので服装に困りました。天気が安定するといいですね。
今回読んだのは曽野綾子の『遠ざかる足音』です。
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167133115
〈感想〉(※ネタバレ含む)
私の家は割と過保護なのですが、何だかそういったところはこの作品と共通するものがあったかもしれません笑
そもそも結婚して両親と同居しているということ自体私は嫌なのですが。やはり両親と暮らすとなると夫との生活を監視されているように思えるだろうと思います。堅一郎の言い分もよく分かります。結婚したことがないので分かりませんが笑
私の母は婚前交渉はしないでほしいみたいなことを言っていたのですが、この本の中での主人公(語り手)である祈世子の母も同じことを思っていました。嫌なものなのかと不思議に思います。
私の父はバイト先の人と付き合うなとか酔って口説いてくる男に気をつけろなどと言ってきます。世間の父親も母親と同じように娘が誰かのものになるのは嫌なのかもしれません。そのくせ、父は私に彼氏ができたらどうするか(いたことはあり、話してはいません笑)聞いたら別にいいんじゃないと言われてしまいましたが。
私の母に以前、私が結婚したいと言って女性を連れてきたらどうする?と聞いたらあなたが好きな人ならいいと言われたことがあります。でもそれはどんなろくでもない(言い方は悪いですが)男の人を連れてきても問題ないというのとは違うでしょうか。よく分かりません。自分が子供を持つことになったら分かるかもしれません。
また、祈世子の母は気づかないうちに娘を縛っていてそれに気づかないのが怖いと思いました。祈世子に地味な色のバッグと靴しか買わないということなどもそれはちょっと…と思いました。
曽野綾子さんの本を読むのは初めてでしたが、面白かったです。この方の他の本も読んでみようと思います。
是非読んでみて下さい。