『湿った空乾いた空』吉行淳之介 正反対
最近、気温の変化が激しいですね。友達が熱を出していたり、私は喉が痛くなったりしました。友達が心配です…
今回読んだ作品は吉行淳之介の『湿った空乾いた空』でした。
読みやすくて、一日で読めました!
〈あらすじ〉
作家である「私」と良くも悪くも女性らしいM・Mのちょっと奇妙な海外旅行の物語。
M・Mが「私」に入籍を迫る『赤い歳月』も収録。
〈感想〉(ネタバレ含む)
正反対とも言えてしまう2人の男女が旅行、しかも海外に行くというのがとても面白かったです。
2人は付き合っているのか、友達なのかどうかよく分からなかったのですが恋人であることが『赤い歳月』でもわかりますね。女性に手をあげないという「私」もMには手をあげるということで、そこまで気の許せる女性であるというのは気が知れている印かもしれません。
また、色々な国に行ってそこの国の文化や人物と自由気ままに触れ合っている2人は楽しそうだと思いました。
しかしMのことがあまり書かれていないように感じてしまいました。「私」目線で語られているので仕方ないのかもしれませんが。
「私」は子供の頃から少し気難しい部分があったようでそこも憎めないところだと思いました。遊園地に行って楽しんでも「つまらなかった」と行ってくる子供はなかなかいないと思うのでどこか大人びていてシュールでした。
『赤い歳月』は家族というものについて考えさせられる話でした。「私」の娘に対する愛情や、夫婦間について私は結婚も子供も産んでいないので分かりませんがかなり複雑なことなのだろうなと思いました。
ざっくりとした感想になってしまった気がします汗
明日は学園祭なので自分のことについてブログを書こうかと思います。
この作品は好き嫌い分かれそうな作品ですが、ぜひ読んでみて下さい。