『みずうみ』 川端康成 気持ち悪いのにない嫌悪感
今日はお昼くらいは暖かったですね。ポンチョ×ニットは結構暑かったです。今週末もまた寒くなるそうです、、、
今回読んだのは川端康成の『みずうみ』です。
https://www.shinchosha.co.jp/sp/book/100118/
〈あらすじ〉
美しい女や少女をあとをつける男がいた。その男は教え子との恋仲が知れ、学校を追われた教師桃井銀平である。
彼の、女性に対する暗い情念を描写した名作。
〈感想〉(※ネタバレ含む)
川端康成は気持ち悪い作品しか書けないのかと少し思ってしまいました。川端の作品はこれ以外に『眠れる美女』しか読んだことがないので、そういったイメージがついてしまいました。元々この本は大学一年生の時にある授業で教授がこの本の描写がリアルで夢に出てくるくらいだったと言っていたことを思い出して読もうと思いました。確かに湖の描写はリアルでしたが夢に出てくるくらいかはわかりません笑
この時代はストーカーという言葉がないし、人のあとをつけることがそこまで悪いこととされていたのかもわかりません。それにしてもよく警察などに通報されなかったと思います。つける女がたまたまそういった通報するような女ではなかったことが多かったかもしれません。
「水」が関係しているところから佐藤春夫の『西班牙犬の家』を少し連想させました。水というのは夢とかそういったものと関連しているのかもしれません。
銀平はストーカーですがストーカーでも美人でないと後をつけないのが面白いと思いました。過去に生徒との恋愛沙汰がバレてしまいそれを引きずっているからこういった行為をしてしまうのかと思いました。
川端康成の作品は気持ち悪いと思ってしまいますが描写が上手いので少し美しいというか妖艶に感じられます。
ぜひ読んでみて下さい!