『スターガール』 ジェリー・スピネッリ 目立つ目立たない
昨日0時ぴったりにブログをあげてしまったので昨日のブログが無いということになってしまいました。そのため今日はブログを2回書きます。
今回読んだのはジェリー・スピネッリの『スターガール』です。
https://www.kadokawa.co.jp/product/201103000171/
〈あらすじ〉
レオが通う高校に、「スターガール」と名乗る女の子がやってきた。彼女の奇抜と言ってしまうような行動の数々に最初は驚いた生徒たちだったがだんだんと彼女は人気者となる。
しかし、彼女がチアリーダーとして出た試合で相手チームを応援してしまったことから事態は急変する…
〈感想〉(※ネタバレ含む)
私が高校生の時や今までを振り返ってみても、これだけ人目をひいてしまうスターガールのような女の子はいませんでした。
結局スターガールが何をもって他の人から見れば奇抜と言われてしまうような行動をするのか(してしまうのか)が最後まで分かりませんでした。それは個性だと言われればそうかもしれませんが、どうしても気をてらっているように見え、人目をわざとひくように行動しているかのようにも見えてしまいました。
でも、すごく思いやりのある娘なんだろうというのは思いました。バスケットボールの試合で、相手のチームを応援してしまったことで全校生徒から無視されてしまうのはおかしいことだと思います。チアリーダーの使命にはもしかしたら反しているのかもしれませんが、だからといって無視は良くないと思いました。
スターガールは今まで学校に通ったことがなかったので友達を作りたいがために奇抜な行動をしていたのかもしれません。実は不器用で繊細なのだと思いました。
彼女が個性として目立つような行動をしていたとして意図して目立ってしまったならそれは可哀想だなと思います。しかし、良いイメージの有名人が不祥事を起こすと一気に人気が落ちるのと似ていると思いました。学校で安全に過ごすにはそこまで目立ち過ぎてもよくないのではないかと思いました。
レオとずっと付き合っているのだろうと思っていましたが、そうならなかったのは悲しかったです。しかし、結末としてもお互い忘れられていないのだろうと思います。
海外文学の翻訳の仕方にいつも違和を感じてしまうのですが、私はこの話が面白く、好きだと思いました。
是非読んでみて下さい。