『グラスホッパー』 伊坂幸太郎 存在しない社会
今日は待ちに待ったクリスマスですね。クリスマスプレゼントはいつまで貰えるのか気になります。私は20歳ですが果たして今年は貰えるのでしょうか…笑 今日の朝、枕元になかった時点で無理そうですね〜
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〈あらすじ〉
妻を殺された元教師、鈴木はその復讐のためフロイライン〈令嬢〉という会社で働いていた。しかし復讐を目論んでいることが会社の者にバレてしまう。しかし、妻を殺した寺原という男の長男は鈴木が復讐を遂げる前、〈押し屋〉によって殺されてしまう。その押し屋の後を追う鈴木だったが…
〈感想〉(※ネタバレ含む)
妻を殺された元教師、鈴木が裏社会に近い会社で復讐のために働いているという話でしたが、こういった社会が本当にあって、会社もこういった酷いことをしていたら恐ろしいことだなと思います。
蝉、鯨、鈴木の3人の目線で語られているというのがまた面白く、魅力的な所でした。「押し屋」、「自殺屋」というのは初めて聞きました。本当にいそうだと思いました。
実写化もされていますが、キャスティングもかなり合っているのではないかと思います。特に蝉役の山田涼介さんはかなりハマり役ではないかと思います。
蝉が人をナイフで殺す所の描写があまりにリアリティがあって、伊坂さんは人をナイフで殺したことがあるのかと思ってしまうほどでした。また、蝉はなぜ蝉という名前なのか気になりました。
鯨が自分が自殺させた人達の幻影(幽霊?)を見ていたのはやはりそんなことをしている自分にどこか罪悪感があったからなのでしょうか。でも、頭痛や目眩の予兆が無く幻覚を見るようになってしまった鯨はやっぱりおかしくなってしまっているのではない方も思いました。
最後、どこかの伏線で誰かが(曖昧ですみません)「電車の通過が終わらなく感じたらそれはもうおかしくなっている」と言っていましたが鈴木もおかしくなっているのではないかと思いました。
伊坂幸太郎さんの小説は初めて読んだのですが、面白かったです。また他の作品も読んでみたいと思います。
是非読んでみて下さい。