つなの意見。

書評や映画やドラマの感想、乃木坂についてを綴ります

『来る』 中島哲也 人間の怖さ

 

今回観た映画は中島哲也監督の『来る』でした。
f:id:mtsunatyanjp:20181227112013j:image

http://kuru-movie.jp/sp/character.html

 

〈感想〉(ネタバレ含む)

 怖いと聞いていたのでめちゃくちゃ覚悟して観に行ったのですが、こういうこと言うの罰当たりそうですが正直あんまり怖くなかったです… 人間怖い系のホラーなので観る人によっては怖いのかもです。

 

 初めのあたりであまりにあっけなく田原夫婦が死んだことが本当にびっくりでした。

しかも、田原秀樹(妻夫木聡)が先に死にましたが、その後も田原香奈(黒木華)主にその娘、知紗をターゲットに「あれ」が香奈に近づき、殺されてしまいました。

 

でも、何だか秀樹の小さい頃に経験したある少女との出会いや彼の後輩である、高梨の体の不調などこの映画の全ての霊的現象は気のせいと言ってしまえば気のせいだと思いました。でも、「あれ」に関わったものは死んでいるので「あれ」はその人にとって怖いものや親しい人の声や形を真似て追い込むことができるのだと思います。

 

 映画の雰囲気として、まず音楽が良かったのとところどころかっこいい部分やポップなシーンがあったところです。元々私は中島哲也監督の作品が好きなのですがやっぱりその中島哲也独特の世界観とかが好きなのだと思いました。

 

 しかし、結局「あれ」は何なのか、秀樹が幼い頃不吉な予言をされたちさという少女と関係しているのかがわかりませんでした。でも、知紗が「お姉ちゃん」と呼んでいたのはちさのことだと思うので霊である彼女が知紗には見え、遊んだことがあったと思います。

また、知紗が同じ保育園の子に靴を投げたというシーンでは香奈が怒って物を投げたりしていたのでそれを真似したんだと思って子育ての闇を感じました。

 

 最後の方のシーンが何かバトルものみたいになっていたり、あとCGの芋虫はあんまりリアリティが無くて気持ち悪くても怖くなかったのでそこが残念です。あと、関係ないのですが、2シーンくらいにJKが出てくるシーンがあったので中島哲也はJKが好きなのかなと思いました。

 

 

 

 ジャパニーズホラーの映画を初めて映画館で観ました。ジャパニーズホラーの方が怖いイメージがあったので心配でしたがトラウマになるレベルでなくて良かったです。

是非観てみてください。