『ピンクとグレー』 加藤シゲアキ 予想外
今日も寒かったですね。クリスマスプレゼントではありませんが、母がコートを買ってくれたのでとても嬉しいです。
今回読んだのは加藤シゲアキさんの『ピンクとグレー』でした。
https://promo.kadokawa.co.jp/pink-gray/
〈感想〉(※ネタバレ含む)
白木蓮吾がどんどん有名になっていく中、親友である河田大貴は事務所に所属しつつも全く芽が出ないような状態なのはなかなか読んでいてもどかしいところでした。しかし、大貴自身はあまり有名になることを望んでいないようには見えました。
真吾(蓮吾)の姉がひどい怪我をして、そのために(?)自らの命を絶ったのは蓮吾にとってかなり悲しく、影響を与えた出来事だったのだと思います。だから姉の発表会の演目と同じ名前の「ファレノプシス」という歌を作詞したのだと思います。
某テレビ朝日の音楽番組や某ドキュメンタリー番組など、実際にある番組が出てきたので想像がしやすかったです。やはり書いているのが芸能人の方だということもあって、そういったことを描きやすかったのではないかと思います。
蓮吾のかなり衝撃的だったのが自ら命を絶ってしまったことです。やはり蓮吾は姉のことを意識していたのではないかと思います。
しかも皮肉なことにその後親友である大貴のことが有名になってしまったのは少し哀れでした。映画で白木蓮吾を演じているうちにだんだんと大貴も蓮吾になっているかのようで読んでいて不思議な感覚に陥りました。
一番最後のところで、結局大貴はどうなってしまったのか気になります。私は死んでしまったのかのように感じたのですがよく分かりませんでした。
ジャニーズのアイドルの方がこのような本を書けるのはすごいと感心しました。他の作品も読んでみたいと思います。あと、関係ないのですがピンクとグレーって配色的にバランスが良いですよね。最後の章のピンクグレープフルーツからタイトルがついたのかと思いましたが、本当のところはどうなんでしょうか。
是非読んでみて下さい。