つなの意見。

書評や映画やドラマの感想、乃木坂についてを綴ります

『命売ります』三島由紀夫 文豪の憂鬱

 今日はバイトだったのですが、帰る時に雨が降っていてびっくりしました。傘を持っていなかったので少し困りました。天気予報はきちんと見るべきですね。

 

今回読んだのは、三島由紀夫の『命売ります』でした。


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http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480033727/

 

 

〈感想〉(※ネタバレ含む)

 先が読めない小説はやっぱり面白いですね!まず、「命を売る」という発想が面白い。冒頭から出てきた新聞の活字がゴキ○リ云々がよく分からなかったのですが、人間は皆平凡でおぞましい部分を持っているということなのでしょうか。

 

 命を売ってから会う人たちが皆それぞれ個性があって面白かったです。命を売るとなると変な人ばっかり集まるのだと思います。自分もちょっと命を売ってみたくなりました笑

 

 特に吸血鬼の話が切なくて辛かったです。女性は好きな話なのではないか思います。羽仁男は色々な女性と関係を持っていましたが、この恋は本物だったのではないかと思います。

 

 こういう奇抜なことを新聞に載せると、大きな勘違いをされてしまうのだなということを思いました。目立ちたいがためにやったことではありませんが、悪目立ちしてしまったのだなぁと思います。結局羽仁男は死ななかったのでそこは意外でした。羽仁男はある意味運が良かったのかもしれません。

 

 

 昔は新聞とかに広告を出せたのでありえる事だったかもしれませんが、今はこんなことあるのでしょうか。SNSなどを活用すれば似たようなことができるかもしれません。

是非読んでみて下さい。