つなの意見。

書評や映画やドラマの感想、乃木坂についてを綴ります

『ぬるい毒』 本谷有希子 あざとい女の子

 最近気温の寒暖差が激しくて体調を崩す方をよく見ます。私も朝起きると喉が痛かったりするのですが、乾燥してるだけかもしれません。どうせなら早くもっと寒くなって欲しいです笑

 

 今回読んだのは本谷有希子さんの『ぬるい毒』です。


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https://www.shinchosha.co.jp/sp/book/137173/

 

〈あらすじ〉

 事は1本の電話から始まった。高校の同級生だと自称する男から電話があった。

熊田由理はその契機により向伊という男と出会う。彼は魅力に溢れているが平気で嘘をつき、人の心を弄ぶような男だった。

彼と関係を持ってしまう由理。由理は復讐のように彼を欺こうと奮闘する。

 

〈感想〉(※ネタバレ含む)

 一言で言うとよく分からない作品でした。面白い作品ではありました。

舞台化もされていた作品だそうです。というか、本谷さん自体が劇団も持っているそうです。

ただ、女性が書いているだけあって女性の心情が巧妙に描かれていて素晴らしいと思い、共感する部分もありました。

 

 結局由理は幸せになれてはいない気がしますが、最後の方の由理は元気そう(?)な気がしました。向伊のことも本当に好きだったのかよく分かりませんでした。

 

 由理は大学生になって垢抜けたということでしたが、それでも男に媚びるようなことをしていたので、由理はあんまり可愛い顔じゃないのかなと思いました。私は結構美人を想像していたので…笑

可愛い娘でも言い方は悪いですが、男に媚びるようなことをしている娘はいますが、由理は無意識みたいでしたね。まぁ実際その方(所謂あざとい女の子)が男ウケは良いと思うし思春期の承認欲求とかに関係しているのかもしれません。

 

 由理が結局どうなったのかよく分かりませんでした。終わり方があんまりはっきりしていなかったですね。舞台とかにはなりそうだと思いますが。

 

 

 この方の作品は初めて読みましたが面白かったので他の作品も読んでみようと思います。

ぜひ読んでみて下さい。