『ジョゼと虎と魚たち』 田辺聖子 オトナ!
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〈内容〉
表題作「ジョゼと虎と魚たち」を含む大人っぽくて危うい恋愛の短編を八篇収録。
〈感想〉(※ネタバレ含む)
「お茶が熱くてのめません」
元恋人と再会し、もう好きでなくてもなぜか邪険に扱えないという話でした。惚れた方が負けなのかな、と思います笑 どこか変わってしまった吉岡に対しあぐりは少し嫌気がさしているようでしたが、そこまで冷たくしている訳でもなかったのでやはり少しは好きなのかと思います。
「うすうす知ってた」
妹の結婚に焦る、ちょっとこじらせている姉の話でした。梢には幸せになってもらいたいです。
「恋の棺」
血が繋がっているのに惹かれあってしまった2人。違う作者さんの作品でも叔父と姪が惹かれ合う話があったので、叔母と甥も書きやすいのでしょうか。何かギリギリ結婚できほうだからですかね(?)
「それだけのこと」
仮面夫婦を演じながら、堀サンという男性に惹かれていく話。今後どうなっていくのでしょうか…
「荷造りはもうすませて」
結ばれたはずの2人なのにどこか距離を感じているえり子の心情を表したお話でした。何かしんどかったです。
「いけどられて」
別れた夫婦って意外とこんな感じであっさりしてるのかと思います。離婚したことないので分かりませんが、何だかリアルでした。
すごく可愛らしいカップルで、恒夫の優しさがすごく伝わってきました。もっと長いお話かと思っていたので短くてびっくりしました。
「男たちはマフィンが嫌い」
ちょっとミステリーなお話でした。結局志門が本命だったのかと思うとちょっとゾッとしました。
「雪の降るまで」
この中では1番エロティックなお話だと思いました。綱渡りのような恋愛だと思いました。
田辺さんは大阪出身ということで、全編の人物が皆大阪弁だったことに合点がいきました。他の作品も読んでみたいと思います。感想雑ですみません笑
是非読んでみて下さい。